キーワード検索
月別アーカイブ
静岡旅
母の生まれ故郷静岡へ、一緒に日帰り旅行をしてきました。
数十年ぶりです。
1月に「見に行こう」と話しましたが、足を痛めて歩けなくなったり、体調を壊したり、お互い忙しかったりで、叶いませんでした。土曜の夜、私もヘロヘロ、母も仕事でヘロヘロの中「明日しかないよね」と行ってきました。
早朝に待ち合わせて、新幹線で静岡入り。
家康公のお出迎えです。
まずは絶対に行きたかった、とろろ汁で有名な「丁子屋」さんへ!
と思ったら「とろろは好きじゃないのよ」と母。
ぎゃふん。
じゃあ、もう一つ行きたかったところへ行かせてくださいと向かったのは「石部屋(せきべや)」さん。
作り立ての安倍川もちを食べさせてくれるお店です。
安倍川のすぐ横。
ここでしか食べられない、からみもちも一緒に注文です。
くぅー美味しい!
でももっと美味しかったのは「静岡茶」。
私はこのお茶で育ったのですよね。格別です。
さて、目的を達成したので移動です。
静岡は新幹線の停車駅だから降りただけで、母の実家は清水です。
私も子供の頃の夏休みは、毎年清水で過ごしていました。
私にとっても懐かしい街です。そして30年ぶり。
昔の街並みを歩いてみようという、思い出散歩が今回の目的です。
駅がものすごく変わっていましたが、昔のお店もたくさん残っていました。
町中を歩き回って、お店の2代目と懐かし話をしたりして。
時間があるし、ついでにお墓参りにも行こうかと、お花を買ってタクシーへ。
タクシーに「〇〇寺ってわかりますか?」と聞いたら、運転手さんと母に笑われました。
「ここの人はみんな知ってる」
なんと、親戚のお墓は次郎長さんのお墓と同じお寺でした。
次郎長親分の像。
次郎長さんのお墓。子供の頃に見たきりだったので、覚えていませんでした(^^;)
大政、小政のお墓も同じところにありました。
って・・私は子供のころから聞いていますが、なんのこと?と思っている方も多いのではないでしょうか。
お寺を出たら、次郎長通り。
通り道に生家もありました。
観光客よりは地元民に近い気持ちなので、私達はスルー(笑)
せっかくだから駿河湾をみようと、歩いて海に向かいました。
ノープランの旅って気楽です。
海についたら、ちょうど清水駅まで水上バスが出ていました。
乗っちゃえーと乗船。
カモメに追いかけられました。
「ヒッチコックだねえ」「そうだねえ」
経験を共有していると、連想するものが同じです。
リアル「鳩サブレ」(笑)
清水駅についてまたふらふらして、来た電車に乗って帰路へ。
実にのんびりした旅行でした。
母がですね、待ち合わせで会った時に、疲れているな、年取ったなって思ったんです。
歩くのも遅くなっていました。
それが街を散歩し始めたあたりから元気になってきて、最後の方は私が小走りで追いかけるくらい。
それに「最近食欲ない、体重落ちた」とか言っていたのに、食べる食べる。
いつもは最初こそテンション高いもののしばらくすると落ち着くのに、帰りの新幹線もしゃべりっぱなしでした。
母が街を歩きながら「色々思い出して来た」と飛び回っているのをみて、認知症の人を生まれ故郷に戻すと、症状が軽くなるという話を思い出しました。生まれ故郷は特別なのですね。
今回の旅行は、最高の親孝行をした気分でした。
あと、子供の頃に何気なく食べていた味付け(おもちには大根おろしと醤油とか)、おやつ(追分羊羹とか)が静岡名産だと知ったり、何気なく遊んでいた場所が観光地だったりと、私自身「そうだったのか」が多い旅でした。
子供の頃の体験を、大人になって価値を識る瞬間って楽しいですよね。