先ほども書きましたが、カノンにはまっています。

気持ちが落ち着くんです

以前、市役所からエンディングノートを貰って来たと書きましたが、そこに「葬儀ではカノンを流してほしい」と書いています。この曲で送られたら幸せです。

そんな、いつか来る自分の最後の時まで思いを巡らせていたら、猫さんのことが浮かびました。

 

時々書いていますが、我が家のねこさんは耳が聞こえません。

生まれつきではなく、突然聞こえなくなりました。

 

2年ほど前に突然凶暴化して、三日間「シャー！！フーッ」と興奮状態になりました。

 興奮状態が落ち着いた後、様々なことが起きました。

ちょっとの高さから飛び降りても顔から落ちてしまう。

トイレの枠でさえも、ジャンプできず足を引っ掛けてしまう。

昏睡したように眠る。

 

何度も病院に連れて行き、消去法で色々なことを試して行きました。

脳の検査、関節などの痛みの検査、内臓疾患の検査、等々。

全て問題が見つかりませんでした。

 

※ロシアンブルーのはずですが、グレーのタヌキに。更にはグレーのトド化が進んでいます。

 

興奮状態が終わってからも、2週間なにも食べず、3週間トイレをせず。

ようやくご飯を少しずつ食べ始め、トイレにも行き始め、全てが落ち着いた時に耳が聴こえていないことに気付きました。

 

きっかけは、座っている猫さんに後ろから近付いたら「ビクッ！」と振り返りました。

あれ？私に気づかなかったの？・・・なんだかおかしい。

もしかしてとあれこれ試したら、聴こえていないことが分かりました。

 

振り返ってみたら、予兆がありました。

呼んだら来る子でしたが、時々無視するんです。

でも気高くわがままなネコさんだったので、気が向いた時しか相手にしてくれないのかと思っていました。

呼んでも来ない時は、聴こえていなかったのだと気づきました。

いきなり聞こえなくなったのではなく、波があったのです。

 

昏睡したように眠っていたのは、聴こえなかったから熟睡をしていたのだと気づきました。

興奮していたのは、おそらく完全に聞こえなくなったことからのパニック。

色々と紐解けました。

 

改めてお医者さんで見てもらいましたが・・はっきりした原因はつかめず。

手術の相談もしましたが、勧めないといわれました。

念のため最新技術をもつセカンドオピニオンにも行きました。

そこでも同じことを言われました。

 

※猫さんの弱点。ここを押すと「ウニー」って顔になります。

 

ねこさんかわいそう・・と思うかもしれませんが、思いがけず耳が聴こえなくなったことはネコさんには快適でした。

元々臆病者で、音がすると隠れるし、人が来ると隠れるし、花火の日など家具の影の隅の奥から出てきません。

音のない世界はとても過ごしやすいようです。

 

耳が聴こえなくなってすぐに、ちょうどマンションで大規模修繕が入りました。

ものすごい音です。ベランダにも人が何度も通ります。

聴こえていたら、長期にわたってとんでもないストレスだったでしょう。

花火の日も気にせず熟睡です。

ネコは1日15時間眠り、4時間熟睡すると聞きました。が、おそらく15時間熟睡している気がします。

 

※私のリュックの上が、今のお気に入りです。

 

ありえない高さの場所に登り、そこから飛び降りることもできるようになりました。

私のふくらはぎに飛びついて、ダーッと逃げてチラッと振り返る・・という鬼ごっこが好きなのですが、逃げる時にテーブルや椅子の脚の間をくねくねとすごいスピードで駆け抜けていきます。

耳はバランス感覚をつかさどるところのはず。

あなたは本当に耳が聴こえないの？と不思議でなりません。

 

とにかくいたずらばかり。私を怒らせます。

「ダメって言ったでしょ！あ、聴こえないのか」

「何回言ったら分かるの！あ、聴こえないのか」

「何とか言いなさい！あ、聴こえないのか」

コントみたいな会話をしょっちゅうしています。

※おっさん座り。女の子なのに・・。

 

もちろん困っていることもありますよ。

帰宅時、ドアのカギをガチャガチャといわせると、以前は走ってきてお出迎えをしてくれました。

今はその音が聞こえないので、帰ってきそうな時間になるとドアの見える場所で待っています。

猫さんなりに、様々なシーンで対処法を見つけています。

 

今の状況はネコさんにとって幸せなんだと思います。

それでも聞こえたほうが幸せじゃないの？と言われるかもしれませんが、多分この子は聞こえないほうがストレスフリーです。幸せの定義ってそれぞれだなあ、と使い古された言い回しですが実感します。

 

でも、それは部屋の中だけの守られた世界にいるから。

外に出たら、耳の聞こえないネコはあっという間に事故で死んでしまうでしょう。

で、私は猫さんが生きているうちは死ねないなあ・・と思うわけです。

長い説明でしたが、話が最初に戻りました（笑）

※写真を撮っている携帯のストラップをいじくるねこさん

 

エステと全く関係のないお話でした。

 

あ、でも。

ネコを飼い始めた途端に肌がきれいになった方がいらっしゃいますよ。

ストレスに動物は良いのでしょうね。

お肌のお話を入れて、ギリギリセーフでした。