皆さんはその瞬間、何をされていたでしょうか。

私は接客中でした。
お客様の「地震？」という一声で気づきました。
「起き上がりますか？」
「いや、大丈夫ですよ」
と言っていたら、ぐらぐらぐら。

カウンセリングルームの方ですごい音がし始めました。
がたん。がちゃん。がたがたがたん。
お客様は起き上がり、私は機械の電気が抜けていることを確認して飛んでこないように物を動かしました。

いざとなるとどうしていいか分からないものです。
二人で腕を握りあい
「こんなの初めて。どうしたらいいんだろう」
と呆然としてしまいました。

「とにかく出口の方へいきましょう」と私。
「ドアを開けときましょう」とお客様。
二人で怖い怖いと手を握り合っていました。

一回落ち着いて部屋を見ると、ぐちゃぐちゃです。
「高価な機械は下におろしたほうが」とお客様。
冷静さに感謝です。
話していたらまた、揺れました。
「今日は帰った方が。自宅も心配じゃないですか？」
「そうします」
片づけを手伝うとまで言ってくださいました。
この状況でそのお気遣い、涙が出そうです。

お客様をお見送りして、部屋を片付け始めました。
台所は消毒用のバケツの水が半分以上こぼれていて水びだし。
事務室はプリンターがひっくり返っています。
カウンセリングルームはテーブルとソファ以外は全部動いていました。

ところで、自宅はほとんど無傷でした。
スライドの棚が出てきていたくらい。
やっぱりここはよく揺れます。

あんな揺れは初めてでした。
どうしていいかわからず、本当に怖かったです。
大きな揺れが去った後、足が震えていました。

ひとつ、とても運の良かったことが。
お客様がクレンジングが終わった瞬間でした。
毛穴リメイクプロの直前だったので、スチーマーも止めて遠くに置いていました。
熱をもったものが近くにない。
パックの途中とか、顔が泡だらけとかではなく、とてもキリの良い状態だったことはお客様にとって幸いでした。
駅へ行く道では、美容院から出てきた髪を濡らした方が何名かいらして、
道路でドライヤーをかけていました。
美容師さんのなんとかしてあげたい一生懸命さが伝わってきました。
どこもお客様のことが一番ですよね！

明日は大丈夫かしら。
余震が続くなら明日も安全第一の対応でいきたいと思います。

皆さんにお怪我がないことを祈っております。