昨日はわけあって左ハンドルの車をレンタカーしました
と言っても運転は旦那さんです。
私は右ハンドルだろうが、乗りなれた車だろうが、自分名義以外の車は運転しない主義。
自分一人で責任を負えないことはできるだけ避けるようにしているので、終始助手席でした

6時間ほどなので、軽く遠出ができます。
高速道路ばかりじゃつまらないので、箱根に向かいました。
好きですよね、箱根(^^)

年に2～3回立ち寄る喫茶店でお茶休憩。
寒いのにオープンテラスでココアとホットサンドをいただきました。
「寒いでしょ」とマスターがコーヒーを1杯サービスしてくれました。
わーい♪

ここの喫茶店は店頭に果物や野菜を販売しています。
美味しそうなミカンやら採りたて旬の野菜。
でも今日は借り物の車だから、食べ物を買うのはやめておきますか。

お会計に店内に入ったら、カウンターにいた常連らしきおじさんに挨拶をされました。
「こんにちは」
私もにっこり笑って「こんにちは」
「こんなきれいなお嬢さんが来るなんて、箱根はいいねー」
うわ、『お嬢さん』をいただきました(*‘∀‘)
（後で聞いたら80歳だそうで、そりゃ私なんぞはお嬢さんですね）

見ると、おじさまの前にマスターにあげたとおぼしきミカン３つ。
その1つをとって「こういうの好き？」
「はい」
「じゃあ、あげるよ」
「え！（マスターのじゃないですか）。とんでもない」
「食べないか、こういうの」
「いえいえ、美味しそうだなあとみていました」
「嬉しいね！じゃこれ全部あげるよ」
マスターの３つとも渡されました。
マスターは苦笑して「よかったね」と。
なんかすみません、でも大喜びです。
トイレに行っていた旦那さん、戻ったら両手いっぱいにミカンを抱えた私を見て驚いていました。

駐車場で車を出すときに、またおじさんに会いました。
おじさんの車はワンボックス。何やら段ボール箱がいっぱいのっています。
「先ほどはありがとうございましたー」と車を走らせようとしたら
「ちょっと待って、ちょっと待って」
食べること好き？と聞かれて、好きと答えたら
「俺、富山から箱根に味噌や野菜を卸にきているんだよ」と。
車の横をみたら、確かにお店の名前が入っていました。
車いっぱいの段ボールは果物や野菜でした。

バナナ好きか？
柿とか料理する？大根とこれを千切りにして混ぜるとうめーんだよ。
味噌もってけ、味噌。この味噌すげーんだ。売り物のダシなんか使うなよ。
あ、料理しなそうだな。すぐ食べられる柿も持ってけ。

両手いっぱいになりました（笑）

ちなみにおじさんは、マスターへもう一度渡すミカンを取りに車に戻ったところのようでした。
お礼を言って私たちが走り去った後に、またお店に戻っていきました

手ぶらでお茶をしたはずなのに、なぜこんなことに。
ダッシュボードの上に全部並べて写真を撮ってみました。

すごいことに（笑）
この後、そんなところに並べるなと旦那さんに怒られました。
かっこいい左ハンドルが台無しです(^^;)

しかし、借り物の車です。
袋もないし、このまま車を返しに行くのはどうしたものか。
干し柿は父親が大好物なのを思い出し、実家に寄ることにしました。

味噌は譲れません（笑）
ミカンも一つはかばんに入るので、残りを両親へ。
実家は入り組んだところにあるので、今日の借り物の車では入って行けずに近くで待ち合わせました。

待ち合わせでびっくり。
母が大きな発泡スチロールの箱を持っています。
「なにこれ・・？」
「お父さんが持ってけって」
お魚の皆さんがいっぱい入っていました（実家はお料理屋さんをしています）。
嬉しいけれど、今日の車は借り物だってば～。
私の防寒用に持ってきた洋服で箱ごとくるんで、車に直接触れないように・・。
なぜこんなことに。

山の幸をいただき、その一部で海の幸を手に入れました。
お前はわらしべ長者か！と旦那さんから言われました。
いや、ほんとにおっしゃる通りです。

車を返すときに、隠すように自分の車に荷物を運び入れました。
うっすら車内が味噌の匂いになっていたのはご愛敬ということで(^^;)

左ハンドル体験よりも、おじさまの印象が一番だった休日でした。
自分では普段ツンケンしているつもりですが、なぜか声をかけられやすいのですよね。
出会いって楽しいです。