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交通事故に遭いました
交通事故に遭いました。
と、予約表のコメントに書いたら反響が多数。
「大丈夫ですか?」
「しばらくお店はお休みですか?」
「あの車が?大事にしているあの車が?!」
コメントを出している時点でなんともないとアピールしたつもりでしたが、思いの外ご心配をいただきました。
ありがとうございました。
お礼とお詫びを兼ねて、詳細をお話いたします。
祖母が亡くなりました。
93歳の大往生です。
好き勝手の人生、最期も大して苦しむこともなく、幸せな一生だったと思います。
実家は横浜です。
葬儀で私は運転手でした。
お坊さんの送迎、親戚の送迎、葬儀屋さんとの連絡。
まさに飲まず食わず、ほとんど座らずで動き回っていました。
火葬場での式も終わり、食事でもと実家のお店(実家はお寿司屋さんです)に向かうことになりました。
私は弟夫婦を乗せてまたもや運転手をしていました。
信号待ち。
突然どすんと音がして、右側を見るとタクシーのお尻が斜め後ろから私の運転席側ドアにつっこんでいます。
T字路で、私は左折をしようとしていました。
私の右後ろに細い私道が斜めに入っており、そこに頭を突っ込む形でタクシーが停まってお客さんを降ろしていたようです。
降ろし終えて、本線に戻ろうと後ろを見ずにバック。
信号待ちの私の運転席に、タクシーの右後ろが突っ込みました。
人間って窮地に本性がでます。
この瞬間、私は「この野郎!」と叫んだそうです(弟の嫁 談)
でてきた運転手はものすごいおじいさんでした。
改めてみると、ドアはぺっしゃんこになっています。
よくぞけがをしなかったものです。
「えー。全部が全部俺じゃないだろう~」と言い出すタクシー。
女だと思ってなめてきたな!?
えらい剣幕で、でも理詰めで事故を認めさせました。
「警察呼びます」
「どうとでもしてくれ。」
開き直ったおじいさんは困ったものです。
やがてバイクに乗った警察が1人登場。
パトカーが何台も来るかと思ったけど、小さな事故ってこんなものなのですね。
まずは交通整理。タクシーはプロとは思えない停め方をして道に渋滞を作っていました。
「おじいさん、車どかしてよ」と警察。
ブロロロロ~
「うおっ」
おじいさん、警察を轢こうとしてしまいました・・・。
すみっこで警察の人が私に、「自分も轢かれそうになりました。あの人は危ないですね」と。
私の心証アップです♪
やがてタクシー会社の事故担当がきて、やっと具体的な話が始まりました。隅っこに呼ばれて事故担当に頼まれました。
絶対保険は使いたくない
修理はうちの会社の修理工場でやってくれ
レンタカーは出せないから、うちで代車を出させてくれ
なんとまあ都合の良いことばかり・・・。
実家の車だったので父の意向を第一に汲むこととし、
ディーラーで修理、代車は譲歩して借りる、保険はディーラーと相談してくれとのことで終えました。
この間、当のおじいちゃんドライバーはズボンのはポケットに手を突っ込んでふてくされていました。
一言でいいから謝れ~(`□’)
事故処理に1時間。
お店に戻った時にはお寿司はなくなっていました(T△T)
弟夫婦は新たにお寿司を握ってもらってやっと食事。
私はディーラーに電話。
10:0の事故でしたが、一応保険会社に電話。
改めて謝罪に来たタクシー会社の対応。
全ての手配が終わったのは夕方。
葬式気分なんてどっかに行っちゃいました。
感想は一つ。
お腹すいた~~~。
実はここで終わりじゃないのです。
事故は10月21日(日)の出来事。
車の修理が27日(土)に終わりました。
一件落着と思いきや、31日(水)に母からメールが入りました。
「タクシー会社がお金をださないから車が戻ってこない」
なに!?
急いでディーラーとタクシー会社に確認。
私の責任が0ってことは保険会社が介入できないから全部自分でやらなければいけません。
ディーラーの言い分
「修理項目を全てタクシー会社がチェックして連絡してくるから段取りが遅れている。この確認が終わるまで振り込みはしないとのこと。お金が入るまで戻せない」
タクシー会社の言い分
「怪しい部品がある。これを今は確認中。それでも振り込みは早くて11月9日になる」
誰もが自分の都合ばかり・・・怒りました。
事故にあった車はお店の仕出し用なのです。
代車としてタクシー会社がもってきた車は小さすぎて使えず、すぐに修理で戻るならと預かるような形で借りていました。
それがほぼ半月戻らない!仕事にならないじゃないか、ふざけるなと。
しかし、「会社とはそういうものだから」と繰り返すばかりでちっとも話が進まない。
ここまでを実家に伝えたら、職人気質の父が激怒。
即座に電話し、ものすごい剣幕で怒鳴りつけたそうです。
結果、使えない代車はすぐに戻して事故したのと同じ車をレンタカーでもってきました。あんなにレンタカーを渋っていたのに・・・。
私だと話が進まず、父が怒鳴るとコトが進み・・女ってなめられちゃいますね。
あとは9日にタクシー会社が振り込んで、車が戻ってくればおしまいです。
全てが終わった後に、私が埼玉でいつもお世話になっているディーラーに聞いてみました。
「私はどうしたら一番良かったのでしょうか?」
ディーラーとタクシー会社のお金の問題にこちらは無関係だから、車は戻してもらって良かったそうです。
そして最初から頑としてレンタカーにするべきだったと。
約1時間に1人が交通事故で死亡しています。
30秒に1人が交通事故で負傷しています。
そして約1分に1件のペースで交通事故が発生しています。
このような高確率の中でも事故経験がないことは自慢でした。
持論では、事故は自分のせいでなくても上手ければ避けられるはずと思っていました。
ちゃんと周りを見ていれば、最悪の事態は避けられるはずだろうと。
死角からバックで突っ込んでくるタクシーは想定したことがなかったです。
どうしようもない事故もあるのですね。
ですが、こんなこともあるのだと思いながら、可能性を勝手に狭めていた運転意識の未熟さを反省しました。
生まれて初めての事故。
実家の車で、けがもなく、初めての事故経験。
いい勉強になりました。
(実家の車というところで、親には怒られましたが)。
さて、すぐに反省する私。
「タクシー会社にも事情があると思うのに、強く言い過ぎちゃったかな?」
すると母が
「葬式を台無しにされたのよ。当たり前よ」
確かに。
93歳の祖母でしたが、これが両親や兄弟、夫だったら・・。
しかも帰り道ではなく、これから葬儀だったら・・。
母は、実の母の葬儀だったわけです。悲しみの分だけ怒りは大きかったでしょう。
やはり怒っていいところでした。
この機会にあの恐ろしいおじいちゃんドライバーは引退して欲しいものです。
こんな訳で、とりあえず元気です。
ご心配をおかけしました。
お客様にも交通事故に遭われた方が何人かいます(新聞に載った方もいました!)。
お互いにいつも元気でお会いしたいですね(^-^)