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防腐剤の真実
男の人の肌は、何もしていないのになぜきれいなのでしょう?
一度は思ったことがありませんか?
答えはたくさんあります。
その1つに「化粧品を使っていないから」という答えがあります。
今回は、エステティシャンが踏み込んではいけない内容に迫ります。
昔の化粧品には合成界面活性剤が多く入っており、長く使っていると化粧焼けといって素肌が黒くなる人が多くいました。
これは一種のアレルギーが原因です。
色素、芳香剤、防腐剤が原因と判明し、成分表示義務ができました。
使う側も知識が増え、怪しいものは選ばなくなり、ニーズに合わせて危ないものを扱う商品は減りました。
ちょっと前のお化粧品は、角質層(肌の表面)までしか届かない性能でした。
表面はしっとりするけれど、シミやシワ、たるみには作用しないのです。
界面活性剤を使ってもこのくらいの能力でした。
そして今は・・。
真皮層(肌の奥)まで届きます。これは当たり前になっています。
分子もどんどん小さくなり、「ナノ」という言葉もはやりました。
それだけ効果がぐんとあがりました。
奥まで有効成分を運びますが残念ながら防腐剤なども運んでしまいます。
それがお肌を傷めてしまいます。
より上の効果を求めるとそれに伴い毒も得てしまう。
知らなくてはいけない現実です。
先に挙げた例で言いますと香料や色素はなくてもいいですよね。
ですが防腐剤は無理です。
防腐剤の入っていない化粧品はあっという間に腐ります。
冷蔵庫保存しようが、もっても3~4日だと思います。
防腐剤を化粧品から切ることはできないのです
(色々な考え方があります。私の考えで語っています)
防腐剤にもたくさんの種類があります。
具体的な名前をいくつもあげるよりも、効果の話をします。
一番有名な防腐剤はパラベンです。
研究しつくされており、安全性が一番高い為に安心して化粧品会社も使用しています。
パラベンを使用しない方法もあります。代わりの防腐剤もあります。
私自身の考えでは、研究しつくされていないことに不安を覚えます。
先々の結果が分からないのです。
(最初に語りましたが、昔の化粧品は顔が黒くなってから有害性に気づきました)
加えて、安全を求める結果として効果が落ちます。
そしてびっくりするほど価格があがります。
また、安全を求めるあまりに刺激の強い成分もあります。
安全なようで、敏感肌には使えないのです。
結局、価格をおさえることができて効果も高く、一番安心なものはパラベンとなります。
防腐剤は入っていない方が良いです。
ですが、それを許さない環境の中で一番安全なものを選ぶしかないのです。
パラベンのなにが一番いけないのか?
アレルギーです(他の可能性もありますが、はっきりしている事例だけを伝えます)。
使って反応を感じた方はやめてください。
パラベンフリーとうたっていながら、表示をしなくていい段階で使用している化粧品もあります。
全成分表示といいますが、抜け道はたくさんあるのです。
パラベンが入っていないのに反応を感じた方。やはりやめてください。
結局大切なことは、成分内容よりも肌との会話を大事にしてください。
界面活性剤を嫌う方も多くいます。
ファンデーション、口紅、チーク・・色々なものに使用されています。
具体的な効果は、のびがよくなり保湿性が高まります。
ただし、皮膚のバリヤ機能を壊してしまいます。
ではどうするのか?
しっかり落とすことが大切です。
(中に入れる化粧品よりも、落とす化粧品なので実は基礎よりも安心です)
落とすときのクレンジングに界面活性剤が入っていると、しっかり落ちます。
入っていないと、優しいですが洗浄力は弱いです。残ったお化粧品は悪です。
落としすぎたら、化粧水をつける。
お化粧というのは悪循環かもしれません。
じゃあどうしたらいいの??
お化粧をしなければ肌は守れます。
自然にまかせるのです(もちろん老化という名の衰えはきます)
これが男性のお肌ですね。
お化粧をする。老化にまかせたくない。
これを求める限り、女性と化粧品が切っても切れない関係になるのが分かる気がします。
今回のこのお話には理由があります。
お詫びも兼ねたお話になるのですが、当店で取り扱いのプラセンタ原液に防腐剤が入っていることを最近知りました。
(取り扱い当初は入っていなかったのです)
なぜ入れたのか?
専門家でない人(=お客様)にゆだねるには、あまりにも品質が不安定になってしまうようです。
実際、ちょっとした雑菌でだめになります。
防腐剤を入れなければ品質を維持できないようです。
(それでも冷蔵庫保存をしないとすぐに品質が落ちるので、保存方法を変えないでください。多分防腐剤の量はとても少ないです。)
防腐剤を悪と決めつけず、必要悪ということを分かっていただきたい。
入れる理由、入れなければどうなるかも含めて知っていただきたいと思い、コラムに書きました。
ですが、あまりにも深い内容ですのでまだまだ勉強中です。
エステティシャンとして化粧品は悪という話で終わりたくありませんので、私のエピソードを加えておきます。
私の化粧デビューは成人式でした。
基礎化粧品はお化粧をする人のもの、と勝手に思いこんでいたので、基礎のお手入れさえしたことがありませんでした。
成人式前日、私の頬は乾燥でまっ赤かでした。
ヘアの打ち合わせで行った美容院のおばちゃんに
「今日は化粧水を頬にべちゃべちゃにつけて寝なさい」と言われました。
そして素直にべちゃべちゃにつけて寝ました。
翌朝、ほほがしっとりしていて赤みがまったくなくなっていました。
化粧水ってすごい!!
感動しました。
悪の部分もありますが、助けてくれる部分も多くあります。
パラベンが普通に使われている世の中で、入っていることを知っただけでこんなに語ってしまう自分を真面目だと思います。
実際、知り合いのエステティシャンには「わざわざ言うことではない」と言われました。
ですが当店扱いの化粧品はアトピー肌の方でも大丈夫な安全を謳っています。
それだけに、きちんと説明しなければと思いました。
一番大切なのは、自分の肌に合うのかどうかです。
情報や流行りに流されずに、今の自分にとって良いものを見つけてください。
知識や情報はお手伝いいたします(^-^)/