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今、出会ってはいけない本
空き時間はお勉強をしていますが、その時間もとれないほどに色々なことに巻き込まれています。
全部面白いお話なので一つも断れず「やります!」と私から飛び込んで行っているので、巻き込まれているとは違いますね。日々、色々な経験ができて楽しくて仕方がありません。
ただ、何をするにも準備というものが必要で、記憶の掘り起こし、データの掘り起こし、打ち合わせなどでやっぱり時間がなくなっていきます。
とはいえ、エステのお仕事やお客様からの皮膚や体の相談メールが飛び込むと大喜びで最優先にしてしまい、私の本業を思い出します。
そんな時に、興味深い本と出合いました。
米原万里さんの書評集「打ちのめされるようなすごい本」。
※米原さんはガン闘病の末に2006年に亡くなられています。
数々の書評と共に、ご自身の闘病記録も書かれています。
猛烈な読書家でいらした米原さんは様々な治療法の本を読み、ご自身の体で試されました。
その治療法の1つが気になりました。
米原さんの本の中の一文が、あるサイトで紹介されていました。
「現在では、(ガンに対して)温熱療法は害がないどころが転移の危険があり~」。
この一文の前後が気になって、どうしても全体を読んでみたくなり本を取り寄せました。
また、米原さんは、近藤誠理論に頼った時期があります。
ざっくり言えば近藤医師は「ガンは放置したほうがよい」と唱えている方ですね。
近藤誠氏の本を読み、反論本を読みました。実際に関わった方の声にも興味がありました。
文中には近藤医師、安保理論なども出てくるようで、米原さんはどのように感じたのかが気になりました。
私のいる世界は、ちょっと怪しいものに出会うことが多いです。
「これでガンが治る」
「これでガンは消滅する」
等々。
免疫力を上げよう、自分の体の力でガンは治るんだ、そのような「治療法」に触れる機会が多いです。
果たしてそれは、本当に効くのでしょうか。
私の年齢的なものなのか、ガンの話題に触れる機会が増えました。
お客様、友人、恩師、等々。
もし自分が、親が、ごく親しい人がガンになったら、どのような治療を選ぶべきだろうと今から考えます。
ガンに関わる、いや免疫に関わる本は、出会ったら読むようにしています。
色々な思いから、後先考えず購入してしまいました。
届いた本を手にとってびっくり。
こんなに厚いとは・・。
今の私にこの本を読むだけの時間があるのかしら。
気になったところだけ、先に読もう。
そう思ったはずなのに、ページをめくったら米原さんの書評が面白くて、ついつい最初から読んでしまいました。
選ぶ言葉や表現が豊かで、文章に惹き込まれます。
書評でもこれだけ楽しめるのですから、エッセイが是非読みたくなってきました。
けれど、時間がない。
ありがたいことに、書評なので細切れで読んでも大丈夫です。
しばらくは気分転換用に傍らに置かせてもらおうかと思います。
でも本は一気に読むタイプなので、これまた後先考えずに読書タイムを作ってしまいそうです。
時間がないとかいって、映画に行っていたじゃんとか突っ込まれそうです。
それはそれとして、です(^^ゞ